第7話 美しい剣は 人と人つなげて

勇者の里を後にした私達は、貴族の国に呼ばれていたその国には黒歴史と呼ばれるものが存在しておりその歴史について触れるために私達はその国に訪れていた、そもそもの話、かつて漆黒の銀翼に所属していた黒斗たちもその国に招待されている為、私達は運命的な再会を果たすことになる、際羽、柚希の2人は動きやすい赤色とオレンジ色のドレスとターコイズブルーとスカイブルーのドレスに着替えていた、際羽は王女の側近に挨拶しにいくと王女の側近は「数年ぶりだな、同じ世界を守るものとして君たちを招いて正解だったよ」と際羽は「わざわざ剣技を披露しやすい格好にさせてよく言う」と言った、どうやら王女の側近は際羽とは良き友人らしい、氷河のもとに黒斗が挨拶しにいった、黒斗は漆黒の紳士服を着ていた、黒斗は「君が白川氷河だな、はじめまして、俺は鴉黒斗、かつて漆黒の銀翼のリーダーをしていたものだ」と言った、氷河は「へぇ〜あんたがあの漆黒の銀翼のリーダーね、お互いの能力も似てるしどこか縁があるのかもな、俺たちは」とその氷河の言葉に黒斗は「そうかもな」と言った、私、雪女である雪羽は純白とコバルトブルーの色の動きやすいドレスを着ていた私のところに猛ダッシュで抱きついてきた霊羽は私に「雪羽!久しぶり〜」と言った、そして彼女、伊邪那美霊羽もライトイエローとワインレッドのドレスを着ていた、そして私のもとに歩いてきた伊奘諾雷羽と遠野神威、彼女たち2人もライトパープルと黄色のドレスを着ていた、いざとなれば私達は王女の護衛をしなければならないからだ、扉が開くと眩い光とともに王女がその姿を私達の前に姿を現した、金髪の月の光を浴びたような髪に、透き通る青色の宝石のような瞳、パールホワイトとスカイブルーのドレス、そしてその姿を何処と無く日本の昔話に出てくるようなかぐや姫のように私は感じていた、王女は「皆様今日は遠くから足を運んでいただきありがとうございます、これより舞踏会をはじめさせていただきます」と言うと礼をした、すると際羽と王女の側近のもとにフェンシングの剣が渡された、際羽は王女から絶大な信頼を得ているが、王女はどうしても際羽の剣術と剣技を見たいのだ、剣を互いに構えると王女の側近は「貴様に怨みはないが、いただく」と言うと際羽にフェンシングの剣で突きをいれた、際羽はフェンシングの剣を巧みに使い、火花とともにそれを蝶のようにひらりとかわす、互いの剣技がぶつかりあい火花が飛び散る、そしてその互いの美しい剣は人と人つなげてあたりの観客からは拍手が起こった、際羽と王女の側近は王女にむけて剣をもったまま礼をすると互いに剣を収めた、そうこれは剣舞だったのだ、霊羽は際羽に「お疲れ、あの王女様、さすがだね黒歴史をずっと守ってるだけのことはある」と言った、そう王女も月の一族の血を受け継いでいるからだ、その夜、私は黒斗に呼ばれたそして私に「どうだ?新しいチームの居心地は」と質問された私は黒斗に「心地いいよ氷河もいるし」と言った、その頃、氷河も霊羽に呼ばれていた、霊羽は氷河にある質問をした、その質問とは「たとえ世界がめちゃくちゃになったって雪羽のこと守れる自信はある?」というものだった、その質問に対して氷河は霊羽に力強く「例え世界がめちゃくちゃになったって俺が雪羽のことを守ってみせる!」と返した、その答えにどこかホッとしたのか霊羽は「あんた達に託そう、次の世代に」と言った、そう今の私達のチームは漆黒の銀翼に次ぐ次の世代のチームとして活動しているのだ、次の朝、私達は黒歴史が補完されている宮殿の遺跡にむかっていた、王女様は「黒い暦は人類が生み出した業とも言えるものです、妖怪と人間の争いも古くから続いています」と言った、そして黒斗、霊羽、雷羽、神威の4人は漆黒の銀翼の制服を着ていた、ボディーガードとしてはこの漆黒の銀翼の制服は牽制の役割を担っている、宮殿の遺跡の壁には人間の争いや人間と妖怪の争いが描き記されていた、そして王女は宮殿の遺跡の中央にある宝石に手をかざした、すると映像が宮殿の頭上に投影された、その映像には人間の争いの歴史、妖怪の争いの歴史、人間と妖怪の争いの歴史が写されていた、そうそしてこれこそが黒歴史そのものであり黒歴史とは人間、妖怪の争いの歴史のことだ、そのため妖怪の街でも黒い暦と呼ばれることがある、王女は「あなたがたはこれから先、険しく厳しい戦いが待っています、だからこそ私はあなたがたに黒歴史を知ってもらっておきたかったんです、世界を紡ぐものとして」とそう王女が言う通り私達と黒斗たちにはこの国で険しく厳しい戦いが待っていたからだ、そして私達は世界を紡ぐ存在であり王女も同じく世界を紡ぐ存在だったということをこの時、私ははじめて知った、そのため黒歴史を私達に知ってほしかったのだろう、そしてその月が照らす夜、国を見ながらメリクリウスは「いくぞ妹よ、かつての漆黒の銀翼に所属していた奴らともようやく戦える」と言った、ヴァイエイトは「私達は次のステージにあがるためにはかつて漆黒の銀翼に所属していた奴と出来るだけ多く戦う必要があるからね」と言った、そして飛行能力を使いメリクリウスとヴァイエイトの2人の王女の姉妹は私達のいる国に侵入を成功する。

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