第3話 いつか見た あの夢を 両手で抱きしめて

遭難隊のベースで際羽が私、雪女の雪羽と氷河に提案したのは以外なことだった、際羽は私と氷河に「あなた達に私と勇者の一族の夏川柚希がしている妖怪と人間のいざこざを解決する仕事を手伝ってほしいの」と暖かいコーヒーを飲みながら氷河は私を見た、そして氷河は私に「どうする?見ての通り俺の力はあんたの手に余るものだ、あんたなら俺の力をうまく引き出せるかもしれない」と私は「際羽の申し出を心良く受けるよ冬将軍の一件あれは自然発生する上級の妖怪だし一年経ったとはいえまだ妖怪と人間の間で少しぐらいは妖怪と人間の間でいざこざは起きてるんでしょう?」と遭難隊の隊長が私と氷河に暖かいコーヒーをマグカップに入れて置いてくれた私はホッとため息をつくと氷河とともにその暖かいコーヒーを飲んだ、そして遭難隊の隊長は際羽に暖かいコーヒーを渡すとまるで際羽の考えていることを悟るかのように「大概の問題はコーヒー一杯を飲んでいるうちに心の中で解決するものだ」と言った、そしてその言葉に際羽は遭難隊の隊長に「今の私はきっといつか見たあの夢を両手で抱きしめて今、この仕事をやってると思うんです。漆黒の銀翼に所属していたメンバーには私と同様に伊邪那美家の者もいますし、些細ないざこざがきっかけで大きな戦いになることを私は知っています」と言った、そしてどこか雪女である私からしても今の際羽は暗い雰囲気は感じなく明るい落ち着いた雰囲気を感じていたからだ、そして私と氷河、際羽の3人は遭難隊のベースを出ると水色の髪に紫色の瞳、水色の制服と紫色の赤紫色のラインが入ったセーラースカート履いた勇者の一族の子が立っていた、そう彼女こそが夏川柚希だ、柚希は際羽に「鮎の串焼き、鹿肉の刺身、ぼたん鍋は美味しかった?」と聞いた、そしてその質問に際羽は「美味しかったよ、暖かいコーヒー一杯ももらった、雪羽が氷河を助けて雪女の里に連れて行ってくれたらしいし」と柚希は「そのついでに冬将軍を倒したんでしょう?勇者の一族の里でももっぱら噂になってる」と柚希は私を見ると「一年ぶりかな?久しぶりだね!またこうやってチームで組むのは」と私に言った、柚希は勇者の一族の血のほかに鬼の一族、童子である茨城童子の血を受け継いでいる、ある意味、そしてこのチームのなかで純粋な妖怪は今のところ、雪女である私、白山里雪羽だけである、そして際羽が見たあの夢、それも私は気になっていた、際羽に私は「あなた、いつか見たあの夢って?」と聞いた、すると際羽は私に「そのことね、私がいつか見たあの夢ってのは妖怪、人間のいざこざがなくなった世界のことよ、そんじょそこらで解決できないことはわかってるでも氷河、彼は昔、漆黒の銀翼に所属していた時の黒斗にほんとそっくりなのよ、無茶に突っ込んでいくところとか先走るところとかね」とそしてこれは私が際羽から聞いた話だが先走って氷河はどうやら冬将軍の調査に鳥取の大山に1人で趣き遭難したらしい、そして本当にこれは不幸中の幸いで雪女の私と運命的な出会いを氷河は果たしていたのだ、柚希は際羽に「ところで宿はとってあるんだしそろそろ蟹鍋食べに行かない?」と言った、際羽は柚希に「そうだね、このまま立ち話ってのもなんだし」と際羽達が泊まっていた宿に私と氷河の2人はむかった、ちょうどいいタイミングで街に雪が降り始めた、宿についてから私は氷河にあることを聞いた、そしてそれは冬将軍を倒したあの光線技だ、あの威力は月が出てなくても出るのか雪女である私はそのことが非常に気になっていたからだ私は氷河に「あなたが冬将軍を倒す時に放ったあの光線、あれは月が出てなくてもあの威力は出るの?」と蟹鍋を食べながら氷河は私に「ああ、そのことね、あれは月が出てないとあの威力は出せないよ、月から膨大な霊力を受け取るにしても朝や昼は俺の光線技は威力が低くなるんだよ」と蟹鍋を食べながら食べながらも私は疑問が解けてスカッとした、柚希は鬼の一族の茨城童子の血を受け継ぐその影響で寒さにも強く雪の中での戦闘にもたけているため氷河のサポートももちろんできるからだ、柚希が私にある情報を渡してくれたそれは妖怪退治をしている王女の姉妹が2人がすでに日本に来ていることだった、そして彼女たち2人は勇者の里で今も実力を計られていること、もし妖怪側の脅威となる存在になるとすればその王女の姉妹2人であることそしてその為、際羽はそのことを知ってこの部隊、チームを結成したことだった、そして時同じくして勇者の里では次々と倒された勇者達の姿があった、勇者の一族の長老は「挨拶代わりに喧嘩吹っかける王女がいるものか!」と叫んだ、そして机に置いてあったチェスの駒の馬の駒を手にとり王女の姉は勇者の一族の長老にこう言った「私の愛馬は凶暴です」と勇者の里は王女の姉妹2人によってもうボロボロの状況だった、妖怪側に加勢も勇者の一族の長老は考えていたがそんな余裕もなかった、何故なら勇者の里は柚希が際羽とともに部隊を結成してから間もなく王女の姉妹からの奇襲を受けたからだ、勇者の一族の長老は「こんな時に漆黒の銀翼がいてくれれば」と呟いた、そして確かに黒斗達、漆黒の銀翼がいてくれれば勇者の里の奇襲は未然に防げていたのかもしれない。

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