ビリオンステップ・タイムループエスケープ
山野エル
1:LOOP 1
玄関のドアを開けて、靴を履いたまま電気をつける。
シューズボックスの上の置き物たちが私を出迎えてくれる。他にもバイト先のみんなで撮った写真を入れた写真立てや、ペン立てにハンコと鍵を置くお皿、昨日切り花を生けたガラスの花瓶がある。
みんなには物を置きすぎだと言われるが、玄関が賑やかなのが好きなのだ。
インターホンが鳴って靴を履いたままドアを開ける。ドアの隙間からフードを被って、ショルダーバッグを肩から
胸元に激痛が走って、ナイフで刺されたと知る。足の力が抜けて、シューズボックスの上の置き物たちを巻き込みながら倒れた。ドアがひとりでに閉まる音がする。
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