夜間学校

ハル

第1話 COOL BOY

私、佐久羅 霞(さくら かすみ)。17歳。○○学園の夜間の学校、いわゆる定時制に通っている女の子だ。


夜間学校ってどんなものかな?と思い通っているんだけど、実は家庭の事情により私は通っているのが現状だ。


数年前、両親は離婚。


その直後、事故で亡くなった両親。


今の私は独り身だ。




アルバイトして高校は通いたくて仕方がなかったから。


昼の学校は辞め夜間の高校がある所へ行く事にした。







「霞ちゃん、これもお願いね」と、店長。

「はい」



ただいまコンビニのバイト中────




「今日は雑用ばかりだね」と、私。


「本当」


私と同じバイト仲間の嵩矢間 みなみ(たかやま みなみ)ちゃん。


同じ夜間の学校のクラスメイトで友達でもある。




「はい。私語は慎んでねー」と店長。


「はーい」




そして1日のバイトも終わり私達は学校へと行く。




「ねえ、霞ちゃん、彼、そんなにカッコイイ?」

「えっ?」



みなみちゃんの視線の先には


ドキッ



私の好きな人・樹羅 雅斗(きら まさと)君がいた。


彼は同じクラスで定時に通う男の子。


見るだけで精一杯なのだ。


会話なんて必要以上に話は出来ない。


その必要な会話にも一生懸命に頑張って話をするんだけど───





「うん。カッコイイよ」と、私。


「だけど、クール過ぎない?」と、みなみちゃん。


「確かに…」


「でも、彼の人気は高いみたいで、噂でカッコイイとか一際目立っているって私の友達から聞いた情報」


「…そうなんだ…」


「霞ちゃん、ライバル多いみたいだし、早くゲットしてモノにした者勝ちだよ」


「えっ?いやいや…そんな無理だよ」


「何言ってんのー?同じクラスで一緒にいる確率高いんだから」


「そんな事、言われても緊張して話も出来ない私には無理だから」




私達は騒ぎながら学校に向かうのだった。







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