いかなる愛をきみに
安定しているから“好き”なのだとすれば
不安定になれば嫌いになる怖れがある
一歩バランスを崩せば何もかもが粉々に
だから気をつけなきゃ
でもそれって“好き”って言えるのか
あなたに嫌われるのが怖い
だからあなたの機嫌を損なわないように
言葉を一つ一つ丁寧に慎重に選んで選び抜いて
あなたのことが好きなままでいたいから
どんな人物であろうと、そばに行けば、
“なんだ普通の人なんだ”とわかる、
がっかりしてしまうわけで
あんまり素晴らしい人だからこそ
ちょっとのミスが許せなかったり
ミスタッチのないピアニストのミスタッチの
がっかり感は果てしなくそしてとても申し訳なく
いつまでも“そこ”にいる人はいない
いつまでも“そこ”にはいられない
あなたも刻々と変わり続けてしまう
俺が変わっていくように
それが俺にとって都合の悪い変化でも
誰にもそれを止めることはできない
いらないものから次々に壊していきたい
壊すならまずは大切なものからにしよう
いつ頃からこんな風になっちゃったんだろう
なんでこんな風になっちゃったんだろう
今目の前にいる君
愛してやまない君
君もいつか変わる
その時この愛は
それが怖い
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