やっぱり嫌いなものは嫌い

きっとこれは試練なんだろう

世の中を生き抜いていくための

だから踏み台だと思えばいいんだ

そいつはのちの幸福のためのワン・ステップ


奴には想像力がないんだ

つまり馬鹿なんだ

そんなのに時間を割くなんてもったいない

でも、だからこそ力になる


そいつは友達の作り方を教えてくれたのさ


何から何まで最低最悪

レーザー光線で脳のそこだけ撃ち抜いてしまいたい

しかしちょっと待って 忘れるなんてもったいない

これから先、何か嫌なことがあった時、

“あの時よりマシ”と思えるじゃない


俺にとっては不倶戴天の敵でも

どこかの変わった人にとっては大切な愛する人かもしれない

だから迂闊に殺しちゃったりはできない

やっぱり嫌いなやつとは関わらないのに限るのだ


確かに悔しいだろうと思うし言い返したい気持ちもよくわかる

だけど悔しいからってそれ以上どうにかなるわけじゃないし、

言い返したところで相手に理解できる頭があるとは思えないぜ


そいつはつまり思索の力を与えてくれたのさ


自分にとって要るものと要らないもの、

それをきちんと選べるようにならなくちゃ

じゃなきゃ成長なんかできないよ


やっぱり嫌いなものは嫌い

人類皆仲良くなんて無茶なことは言わないで

嫌いなものはどうしたって嫌いなんだ


別に嫌うことは悪いことじゃないのだ

それが暴力にさえならなければ

そしたらこっちが悪者になってしまうぜ

馬鹿なやつのせいでそんなの馬鹿馬鹿しいだろ

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