第3話 7月15日③

 外界から隔絶されたような図書館に少しばかり自分自身と似た境遇かなと同情するが、それが図書館自体の性質だと思い直す。


 「何時になったら、クラスに馴染めるのやら」


 誰に聞こえるとなく小さく言い放った言葉は、虚しくも宙に投げ出されるだけだった……はずだった。

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