時として……こころ

たから聖

第1話 出逢い。

その日………オレは食堂もといカフェ内で、冴えない仲間達とダベりまくっていた☕*°。


口を開けば

『ウチの学校は変な女ばっか』

だとか、

『卒業したら夢みたいな家庭を作るんだ。』

だのと……皆、思い思いに好き勝手話していた。




その時……。

明るい透き通る声が聞こえる。

『すみませ〜ん。こんにちわ〜。』


オレとツレ達が声の主の方を見た。



『??』

オレは1目見て、に心を奪われた。


その女性は、カフェの面接へ来たようだ。



おばちゃんとも言えない凛としたたたずまい。

さっぱりとしたオシャレなボブ。


好印象な薄いメイク。

ふんわりとオーラをかもし出していた。



面接の担当がやって来た。

やはり担当も、美しすぎるその女性に、一瞬呆気あっけに取られる。



もちろん……オレはその美しき女性を見つめていた。



『う〜ん。困ったなぁ!おばちゃんの方が良いんだけどなぁ。』


『ワタシ頑張りますから。お願いします』

『で?どうしてウチを選んだの?』


『それは、、、あの……ゴニョ〇〇※◇…』

担当の表情が、パッと変わった!



『そう。分かったよ。じゃあ……。』


女性の履歴書を見つめながら面接官は気分よく説明を続けていた。




『……い!おいって!心!?』


しん!どうした?』

友人らの問い掛けに、ハッとなるオレ……。



と同時に、

(あの人……歳幾つかな?)

と、どうでもいい事をグルグルと考え出した。



友人が言う。

『へぇ〜。お姉さんタイプの人が面接来るなんてなぁ〜?』


『そうだな。』


相づちを打つが……自然と目で追ってしまう。



『じゃあ……明後日からよろしく。』

と、聞こえてきた。



《なんであんな女性が?》




オレ…と、その女性は、初対面ではなく。




高校時代に1度面識があったようだ。オレは……記憶を蘇らせる。



そうだった!



あの人……確か?

だったっけ?

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