E-mans PlaneT

柳零時

第1話 エピローグ

ある日の踏切の前


カンカンカンカン


鳴り響く踏切の音


目の前には、、、誰、、、ああ、そうか


蝉川、、、シグ、、、レ、、、蝉川時雨!!!!


そうあのとき俺は、踏切の前でその男と握手をしたんだ。右手で。


その男の手は、口から吐いた血で染まっていて、その手を俺は


、、、つかんだ!!!


そして、


「これはケイヤク、二人の秘密、等価交換、、、」


俺は、その男の手を強く握った。


そして、警告音が鳴り止む前に、俺は、


、、、俺は?、、、俺は!俺は!!!カナタを!!カイトを!!!!探し、、、、、


スウウウヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴ!!!!!!!!!!


紅「んなっ!!!、、、ハア、ハア、ハア、、、、ハア、、、、」


右手を見るが何もない。


「ん?どこだここは?ってかハア?なんで俺は病室で寝てんだよ!?」


混乱する俺は気づくと病院か何かのベッドで寝ていた。


そして、俺の左手を握りながら寝ていたのは、あんな。

いや、あんこ!ん、だった気がする。いや、そうだ!

白々木晏子だ!俺の彼女だ!


「おい!おきろ、あんこ!おい!どうなってるんだこの状況は!?」


周りを見ながら、興奮と混乱の最中に、あんこが起き始めて晏子は俺の左手を強く握る。


白「バカ!遅いわよ!!もう、もう、、、良かったよ、、、ほんとうに、、、」


そう言って、白々木晏子は泣き崩れてしまった。


晏子の真っ白な髪と赤い耳を見て、俺は今、晏子を悲しませていたことを悟った。


心配かけさせて、泣かせて。


俺はどうしようもない男だ。


ごめんな晏子。俺がふがいないばっかりに。


そう、あの踏切の前で起きた日から今まで【約10年】も経っていたことは、

俺、紅田修身(アラタオサミ)自身、まだ知るよしもなかった。

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