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  • 馬車を降りるへの応援コメント

    縦組みレイアウトでじっくり拝読させていただきました。
    細かな描写や仕草の一つ一つから、渚の心の有り様や、話している人物への心象などが伝わってくるようでした。

    あの、ままならなさ、煩わしさが決して幼い過去のものではなく、大人の鎧を着込んだこの身体に、古傷として深く刻み込まれているのを思い知らされます。

    回り続ける馬車から降りて、止まない雨の中へ踏み出す。モラトリアムの終わりが劇的ではなく淡々と訪れる様子が印象的でした。

    作者からの返信

    真野魚尾さん
    こんな拙い作品を時間をかけて読んでくださりありがとうございます。
    「大人にならなければいけない」。数年間ずっと書きたいと思っていたテーマでした。
    ままならなさ、どうしようもなさを抱えて、それでも生きていかなければならない。生きていくことを強いられる。それって残酷で、だけどありふれた通過点なんですよね。
    だからモラトリアムの終わりも淡々としていなければならなかったのだと思います。日々はドラマや映画のように華々しく切り取られたりしなくて、どこまでも現実的な瞬間が連なっている。それがきちんと書けていたようで嬉しいです。
    コメント、レビュー、大切に読ませていただきました。ありがとうございます。