節電の神様~電気代が上がったので、家から夫を追い出したら、節電の神様がやってきた。節電のコツを、教えてもらったら~

@maetaka

第1話 節電のピンチは、男女の戦い!「声をあらげる」って言うのは、やめてほしいな。

 のっけから、ピンチかよ!

 弱い立場の女性の新しい敵が、これ!

 「電気料金」

  SNSのニュースが、元気。ネタに、困らなくなっていた。

 「値上げ社会は、物騒になりました。節約のキャンペーンに登録しませんかと呼びかけて、ホイホイと、簡単に、他人の家に上がってくる人がいるようです」

 困ったなあ。

 「なあ?」

 「何、あなた?」

 「国が、節電生活をしましょうって、言っているだろう?」

 「それで?」

 「電気代は、これからも、値上がりを続けるわけだ」

 「それで?」

 「…」

 「ねえ!」

 「そんなに、声を、あらげるなよ!」

 「バカねえ、あなたは」

 ああ、はずかしい。

 「声を、荒らげる」

 それ、本来は、「あらげる」じゃなくて、「あららげる」って読むんだよ?

 「あららげる」ですよ!

 「あららげる」!

 最近は、読めない人が増えた。新社会人っていう人も、読めない。でも、楽に、就職できる。

 がんばっても就職できなかった人たちが、かわいそうすぎる。

 節電の季節全体に、イライラ続き。

 母と、私と、夫、 3人が暮らす家。

 夫とは、また、ケンカをしてしまった。

 「なあ?」

 「だから、何なわけ?」

 「また、怒る…」

 「悪かったですね!怒る、妻で!」

 「国の電気支援策っていうのが、はじまるそうだけれどさ」

 「で?」

 「国が、日本中の家庭に、電気料金の支援をするなんていってもだな…」

 「何?」

 「足りない、足りない」

 「…」

 「その支援金って、元はといえば、俺たちの税金なんだぞ?」

 「だよね!できる範囲で、無理のない範囲でやりましょうとか、いっちゃってさ」

 「そうそ」

 「エアコンの設定温度を、下げろとか」

 「そうそ」

 「重ね着をしましょうって、いって」

 「そうそ」

 「そういう節電方法とかって、何年も前から、いわれているんですけど」

 「…」

 「もう、わかっているから!しつこいって感じ!」

 皆さん、どう思いますか?





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