詩 箱と箱の争い

仲仁へび(旧:離久)

第1話



 箱と箱は争いあう


 右の箱と左の箱が争いあう


 どっちが優れた箱なのか


 どっちが素晴らしい箱なのか


 使われるべき箱は自分だと


 一生懸命 争いあう


 丈夫になって争いあう


 軽くなって争いあう


 カラフルになって争いあう


 色々な面で争いあう


 そうしているうちに


 時代が変わって


 そうこうしているうちに


 ニーズが変わって


 箱のいらない時代がやってきた


 争いあって便利になったけれど


 もう箱は求められていない


 だからどちらが勝って負けたのかなんて


 人々はすぐに忘れ去っていった


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

詩 箱と箱の争い 仲仁へび(旧:離久) @howaito3032

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ