戦士「闘技場で金溶かした」
メタル10
戦士「金貸してくれ」魔法使い「ふざけるな」
戦士「なあ魔法使い、闘技場で宿代溶かしたから金貸してくれ」
魔法使い「ふざけるな」
場末の酒場、そこで若い戦士と魔法使いが話し合っている。戦士の身体には包帯が巻き付けられている。
戦士「まあまあ、そう怒るなって。これには理由があるんだ」
魔法使い「ギャンブルで負けて金をせびるようなやつにまともな理由があるのか?」
戦士「あるさ、本当なら絶対に倍になるはずだったんだ」
魔法使い「いや、ギャンブルに絶対なんてある訳ないだろどう考えても」
魔法使い(こいつバカなのか?)
戦士「闘技場の賭け試合は強い方に賭ければ儲かるのはわかるよな」
魔法使い「まあ、普通そうするわな。てか、その話ぶりだと、お前が試合に出た訳じゃないのか?」
戦士「もしかしてこの怪我のこと気になってるのか? この怪我は今回のこととはあんまり関係ない。闘技場に入る前に階段から転げ落ちただけだ」
魔法使い「その時点で帰ってろよ、どう考えても運勢最悪なのわかるだろ」
戦士「その後、賭けに参加したんだ。何回かは賭けに勝てたから段々と賭ける金を増やしてしまったんだ、そしたら段々と歯止めが効かなくなって…」
魔法使い「アホか」
戦士「頼む、金貸してくれ、このままだと借金返せなくなってしまう」
魔法使い「…ちょっと待て、今なんて言った」
戦士「なにって、借金だけど…なに、ちょっと怖い顔すんなよ」
魔法使い「どれだけしたんだ、どこで誰に借りた」
戦士「十万マネーぐらい…金貸しから」
※一マネー=一円
魔法使い「…はぁ、今日の宿代は貸してやる。とりあえず明日朝一でギルド行くぞ。そこで何かの依頼で金稼げ」
戦士「働きたくないです…」
魔法使い「戦士職の成人男性は裏でいくらぐらいで売れるかな〜」
戦士「頑張って働きます」
魔法使い「それでよろしい」
戦士(こいつ怖いなあ…)
戦士は魔法使いに引きずられながら宿へと向かうことになった。
こうして夜は更けていった。
戦士「ところで、楽に稼げる方法無い?」
魔法使い「開発中の魔法の
戦士「ならそれで」
魔法使い「いいだろう、まずはトランス・セクシャル魔法、略して、
戦士「ごめんなさい。やっぱり普通に働かせてください」
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