ダンジョン経営ってとっても大変だけどやりがいのある仕事です。
まめいえ
第1話 ダンジョンにもいろいろありましてね。
君たちはダンジョンって聞くと、どんなものを想像する? 未知なる世界への冒険? まだ誰も手にしたことのない伝説の武器が入った宝箱? 地下に眠る伝説の魔物との戦い? そんなの全部、夢物語さ。
ダンジョンっていうのはいわゆる洞窟のことだ。冒険者がたまたま見つけたダンジョンっていうのは通称「
そこにひそんでいる魔物は、たまたま先にそこを見つけたものたちが気に入って住み着いているだけだ。そんなことに気付いていない冒険者たちが
もちろん宝箱なんて都合よく落ちているわけがない。自然にできたただの洞穴だからな。あるとすれば、勇敢に中に入って散った冒険者たちの
君たちが思い描いているダンジョン――階層が深くなるに従って敵が強くなるとか、強力な武器が入った宝箱が置いてあるとか、謎を解くと先に進めるようになるギミックとか――というのは、実は作られたものなんだ。俺たちはこれを「人工ダンジョン」と呼んでいる。
最近の冒険者たちの
もちろん宝箱だって設置されているし、頭を使うギミックだってふんだんに用意されている。特別階層ってものもあって、スリリングなダンジョン探索をしたいっていう熟練の冒険者たちの要望にも応えることができるんだ。
俺はそんな「人工ダンジョン」を作り、経営する仕事を行っている。もちろん一人では難しいことだから、一緒に働いてくれる仲間もいるんだ。
ダンジョンを作るっていうけど、結構大変な仕事なんだぜ。作って終わり、というわけにもいかないしな。むしろ作った後が大変なんだ。
おかげさまで、最近は俺の「人工ダンジョン」も賑わいを見せているんだが、その裏で汗を流している人間もいるんだってことを知ってほしい。
もし一緒に働きたいというものがいたら、ぜひ申し出てくれ。喜んで歓迎するぞ!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます