十七話、また一夜が明ける
がらがらと、木の|
白の残る空には、黒が青へと色を変えていた。気温の低い中、寒風が
アルスは
「つめたッ!?」
冷えた水は、直接
(失敗した……)
手の平でも良い。少しでも温度を上げるべきだったと、
重たい身体で水の入った|
その途中、下から見上げた自室からは翠の
(……)
数時間|
夜から朝へと変わってから少しは変わらず
全力
「ただいま」
「お
窓から視線を外し、
外からは見えない様にと、最小限の
こちらも集中が切れかけている。欠神が一つ
「水、
「何とか朝を
「――ん。取り合えずもう一度現場に
気になるのはやはりホーレンの事。自身の知り得る情報では余り良い推測は
「
「うん。
後ろめたい、と言うのが正解かは
夜の
「となるとあれだね。むしろ人目のつく場所であればいいのなら、問題なく朝ご飯とか買えるかもね」
間食を
そして
「
「
食欲よりも、
「けど横になると起きれるか分からないし、
「
「あれ?」
自分が何を言ったのかすらも思い当たらず、首を
リノとしても、横になれば深い
「はぁ。取り合えず
そう言って、リノは
「っ!?」
「リノっ!?」
何度か似たような事を経験しているアルスとは
「――ッ~~~~」
声のない悲鳴が
⚔
それは、
近づく大きな足音に、
大きな音と共に、アルスが借りている宿の
「ちょっとアルス! 何か
「ッ」
「え?」
三者三葉。それぞれが異なった心情を
宿の管理者ではないと推察し
数舜、
「――そういう事です。はい」
「はい。じゃないが」
「つまり? 森で女の子を拾ってその子が
「いや後者はちょっと誤解を招くと思」
「
「はい」
あ、そっちの方が重要なんですね。という言葉もアルスは
話すべきではないとはアルスも思う。しかしそれがぼやかされれば次は少女に首輪をつけた自分と、それを受け入れた少女と言う
そしてリノとアルスが現状どういう関係なのかも。一応の説明は必要だろう。じゃないとミアは
「
「
「本当に? そう言えって口裏合わせられたりしてないよね?
その結果
それからも何度か質問があり、その
「分かった。 取 り 合 え ず 分かったわ」
「本当に分かってくれてよかったよ……ッ」
足の
立ち上がるために何度か
「でもそれなら別の問題だってあると思わない?」
「……何が?」
まだ何かあるのかと。そう身構えながらアルスは続きを待った。
「そりゃあ服よ。服。こんな病院服のままじゃ
「あー。いや、それは。ほら。女性の服なんて
「でしょうね。よし! 分かった。
「それはいくら何でも――って、早っ!?」
早朝にもかかわらずの元気さは、
「ありがたいけど、ありがたいけどっ……
「良いんですか?」
「ん?」
「この首輪の事。それを
「……
ミアに対して、アルスはほとんどを
先日にあった。いや数刻前に
服の件は確かにありがたい。リノに対してお
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます