過去を乗り越えて

プロローグ

　学校そのものが嫌になっていた上に、高校でやりたいことがないということから、親たちに進学しろと言われながらも、それを拒んで、中卒で就職した京四郎。　

　その１年後、職場で二つ年上の女性と知り合った上に、ふとしたことで関係ができ、ついには好かれてしまう。

　しかし、京四郎は女性の気持ちにうすうす感付きながらも、それを拒むほどの忌まわしい過去の記憶に心を支配されていた。

　それを知った女性は、京四郎の心を過去から解放しようと動き出す。

　そして女性も、忌まわしい過去を抱えていたのだった。