鏡の中に居る瓜子姫と天邪鬼
らんた
~序~
「ねえ、知ってる? 夜十二時ぴったりに鏡の前で瓜子姫って言うと天邪鬼に鏡の中に引き込まれるんだって」
「やだ~!?」
「そういうオカルト好きだね~? 京子」
「本当だってば、やってみ? 佳子」
(へえ、嘘ばっかり。本当かどうかやってみようっと)
佐藤佳子十四歳。中学二年。
これは一九八〇年代および一九九〇年代初頭に大流行した瓜子姫伝説の真相である。
もっとも今や四〇代・五〇代となった彼女らのほとんどはこのような都市伝説があったことすら忘れてしまっているが……。
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