夢を作る職に就きたい、理系大学院生の就活と日常。
みっこ
第1話 空に潜る。
私は、空が大好きでして。
気づけば、大学院まで気象学の研究を続けるほどの空好きになってました。
触れることができないのに、いつも私の上に広がるその世界は、どこまでも魅力が広がっていて。
ブランコを漕いで、目の前に広がる青い空
芝生に寝転んで私を包む青い空
ビル群の間に青く詰め込まれている青い空
その中に、少しでも潜り込みたいと、そう思うのです。
子供の頃なんかは、ほうきにまたがっては空を飛ぶ練習をしてみたり、高い木に登ってみたりしていたけれど。
歳を重ねてくると、色々とまた考えるようになって。
結局高校生の最後に見つけた答えは、
「学問を通して、空に潜る。」
ということでした。
気象学を専攻した私は、少しづつ空の世界のことを知識として知ることができて、知れば知るほど、少しづつ空に潜る感覚があって。
それはもう、毎日が幸せなわけです。
でも、就活という節目を迎える今。
私は、そんな大好きな気象学という学問から、少し距離を置こうと考えてる。
そりゃあ、いろいろいろんなことを考えてきましたが
一番の理由は、私が満足するにはもっと他の方法があるかもって
気づいてしまったから。
「空に潜る」
なにそれ?なんて思われてしまいそうだけれど。
私は、この言葉に真剣に向き合い続けていきたい。
潜る手段は、学問だけじゃない。
私を、空の世界に魅了した物語があって、世界観があって。
私は、これから、自分がそんな、空の物語を、世界観を、作りたいと思ってる。
え??どゆこと??って、思われてしまいそうだけど。
私にとっては、このよくわからない言葉が、
人生を彩る最高の言葉であり、目標なのです。
誰にもわかってもらえなくたっていい。
博士進学しないことで、
「空に対する気持ちその程度なんだ」
なんて、思われたりする日々に、悔しさが消えないけれど。
私は、今だって、真剣に、空に向き合い続けてるよ。
次の私のステージで、みんなが空に魅了されてしまう世界を作ってやろう。
それまで、ぐっと。こらえてやるよ。
夢を作る職に就きたい、理系大学院生の就活と日常。 みっこ @mikkochanto
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。夢を作る職に就きたい、理系大学院生の就活と日常。の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
関連小説
仲津雑記帳2023・2024最新/仲津麻子
★50 エッセイ・ノンフィクション 連載中 229話
書きたいときに書くだけのメモ的エッセイ最新/ようひ
★6 エッセイ・ノンフィクション 連載中 51話
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます