第2話 【詩】すべてのものへかわらぬ愛情を

たとえば山の緑が深まってきたとか

たとえば空の青さが

        濃くなってきたとか

たとえば桜が蕾んできたとか

たとえば波がいつもより

        高くなってきたとか

たとえば雨になりそうな匂いとか

肌で感じるってそういうことかな


昔から人間はそうやって肌で

     感じて生きてきたんだろう

ずっとそういうことを忘れて

   目の前のものが見えてなかった

この時代に生きることは

   そういったことから目を背けて

生きるってこと?


もっと感覚を研ぎすまそう

すべてのものにかわらぬ愛をもって

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