「あかいふうせん」ラモリス・作/岸田衿子・文/いわさき ちひろ・絵

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「 そうか。 きみは

 ぼくの

 ともだちなんだな。

 だから、にげたり

 しないんだな」


出典:『 あかいふうせん』 より

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 今回は、ラモリス・作/岸田衿子・文/いわさき ちひろ・絵の「あかいふうせん」を、ご紹介します。


この本は……


****** 多くの人を感動させたフランス映画の傑作、ラモリスの「赤い風船」を絵本化。

 人間の言葉がわかる不思議な赤い風船と少年との心のふれあい。

 情感あふれる、いわさき ちひろ の絵と岸田衿子の文が美しい一冊です。


     ◇


 この絵本については、別のエッセイでも触れた記憶がありますが、少し前に改めて絵本を購入したので、こちらでも。


     ◇◇◇


 自身が幼い頃、読んでいた絵本といえば、この絵本をあげるほど、わたしにとっては印象深い一冊なのですが、息子たちが幼い頃に読み聞かせた絵本のなかからは何故か抜け落ちていました。

 そのくせ、この表紙の赤い風船と少年を、ふとした時に思い出す少女おんなのこが、わたしのなかにいるのでした。


 以前にも書いたかと思いますが、実はわたしは映画紹介の画像などでしか原作の映画「赤い風船」を知りません。

 一度、観たいと思いながら、ずっと見そびれたままです。

 いつか機会があれば……とずっと思ってはいるのですが。


 先日、改めてこの絵本を購入して手にしたことで、わたしは、わたしのなかの"あかいふうせん"と、やっと再会できた気がしました。


 まず、いわさきちひろ さんの絵を堪能しながら、岸田衿子さん(以前、詩集をご紹介しましたね)の文とともに、物語世界を歩いてみてください。


 読む時々で解釈も変わってくるのではないかと思います。

 それこそ、子どもから大人まで、それぞれの思い、捉え方ができるお話。


 そんな、忘れ難い絵本なのです。

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