「パーマネント野ばら」 西原理恵子

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「 好きやずっとなんて、ないことは、 とっくのむかしから知っている。 だから、わたしは 毎日、小さなウソばかりついている。 」


出典:『パーマネント野ばら』 西原理恵子 より

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 今回も西原理恵子さんで「パーマネント野ばら」です。

 映画化もされたので、そちらをご覧になった方もいるかと思います。

このお話(漫画)は……


****** 離婚して娘の” もも ”を連れ、母の経営する港町にひとつだけの美容院「パーマネント野ばら」に戻ってきた” なおこ ” 美容院は「女のザンゲ室」あけっぴろげな町の女たちがおしゃべりに興じ、悲喜こもごもの恋愛話が語られます。 なおこの友人、みっちゃん、ともちゃん、けいこ……そして、なおこ自身も……。


   ◇◇◇


 西原さんの作品はどれも一見、破天荒で下ネタ満載だったりしますが(でもそこが魅力でもあるのです)実に多くの心に沁みいるような場面や言葉が散りばめられています。

 今回は冒頭の言葉以外にもわたしの好きな言葉たちをいくつか紹介したいと思います。


     ◇


*** 「私はいい年をした おばさんで みんながこの恋をわらうだろうとおもうけど 私は私の空豆をみつけることができて、うれしくてしかたがない」


***「わたしが年をとったら あのくらい部屋と青い風を思い出すんだろうか。あの人の手を思い出すんだろうか。あの人は わたしのことを おぼえていて くれるんだろうか」


***「わたしら若いときは世間さまの注文した女、ちゃんとやってきたんや これからは わたしもあんたも好きにさせてもらお」


     ◇


 読み終わった時に、きっとあなたにも大切にしたい言葉が見つかっていると思います。


 この物語の最後で意外なことが明かされますが、それもまた、心に深い余韻を残すことでしょう。

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