「そして誰もいなくなった」アガサ・クリスティー

 ✼••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼

「 時刻が過ぎた・・・・・・世界はめまぐるしく回った・・・・・・ 時は動きがなく・・・・・・じっと立ち止まって ーーー千年を過ごした・・・・・・ いや、一、二分たっただけだった・・・・・・」


出典:『そして誰もいなくなった』アガサ・クリスティー より

 ✼••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼


 アガサ・クリスティー作品、最後のご紹介は舞台化に映画化もされている「そして誰もいなくなった」です。


 マープル、ポアロなどの、お馴染みの名探偵は出てきませんが、クローズド・サークルものの傑作であると同時に、見立て殺人の代表的作品としても有名ですね。


 ご存知の方も多いと思いますが、一応この作品は……


****** 絶海の孤島にあるホテル。 ここにさまざまな職業、年齢、経歴の十人が、ある富豪から招待されます。 ところが招待状の主であるU・N・オーエンは姿を見せず、晩餐の席でどこからともなく客たちの過去の罪を告発する声が……。 そしてマザーグースの童謡の歌詞通りに一人、また一人と殺されていく……。


    ◇


 アガサ・クリスティーの最高傑作との呼び声も高い本作ですが、まさに期待を裏切りません。


 登場人物それぞれの抱える闇が、告発の声をきっかけに少しずつ明らかになっていく。

一人、また一人と殺されていく中でのお互いへの疑心暗鬼。

それによって、それぞれの信頼関係も変化していきます。


 オーエンとはいったい誰だったのか?

 そして最後に、あなたは驚愕の” そして誰もいなくなった ”真相を改めて知ることになるでしょう。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る