「そして誰もいなくなった」アガサ・クリスティー

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「 時刻が過ぎた・・・・・・世界はめまぐるしく回った・・・・・・ 時は動きがなく・・・・・・じっと立ち止まって ーーー千年を過ごした・・・・・・ いや、一、二分たっただけだった・・・・・・」


出典:『そして誰もいなくなった』アガサ・クリスティー より

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 アガサ・クリスティー作品、最後のご紹介は舞台化に映画化もされている「そして誰もいなくなった」です。


 マープル、ポアロなどの、お馴染みの名探偵は出てきませんが、クローズド・サークルものの傑作であると同時に、見立て殺人の代表的作品としても有名ですね。


 ご存知の方も多いと思いますが、一応この作品は……


****** 絶海の孤島にあるホテル。 ここにさまざまな職業、年齢、経歴の十人が、ある富豪から招待されます。 ところが招待状の主であるU・N・オーエンは姿を見せず、晩餐の席でどこからともなく客たちの過去の罪を告発する声が……。 そしてマザーグースの童謡の歌詞通りに一人、また一人と殺されていく……。


    ◇


 アガサ・クリスティーの最高傑作との呼び声も高い本作ですが、まさに期待を裏切りません。


 登場人物それぞれの抱える闇が、告発の声をきっかけに少しずつ明らかになっていく。

一人、また一人と殺されていく中でのお互いへの疑心暗鬼。

それによって、それぞれの信頼関係も変化していきます。


 オーエンとはいったい誰だったのか?

 そして最後に、あなたは驚愕の” そして誰もいなくなった ”真相を改めて知ることになるでしょう。

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