2文字もいえない恋

2文字もいえない恋

私の毎日は空気だけを

吸っているようなものだ

毎日同じような景色

毎日同じくスマホを触って、

変わるものはこの世界だ。

昨日はだれかが捕まり、今日はだれかが結婚した。

昨日は雨で、今日は晴れた。

私の妄想も昨日とは違かった

昨日の私は高身長高収入イケメン

おまけに包容力がある優しいイケメン

でも今日はいつも妄想している

推しを妄想しては消える

妄想しては消えるを繰り返してる

それは妄想だからである。

そんな毎日を空のように

今まで過ごしていたが、

今日、今さっきまで妄想していた。

推しが結婚した。

相手は12歳年下だと言う、相手は23歳だ。

35歳と23歳年の差ではあるが、

それは今の世界では普通だ。

こたつに入りながらみかんを食べながら

見てる、その結婚スクープを報道している

キャスターを普通に見てる

でも私はそんな推しに恋をしていたんだ

リア恋と呼ばれる「画面上」

「会っても触れられない」の恋を。

熱愛報道もなく、急な結婚スクープ。

びっくりすることもなくただ時を過ぎていくのを待てばこの心も落ち着くはずだ。

そう思っていた、そう思っていたのに、

普通に見ていたはずの目には

涙がほろりとこぼれおちた。

「なんなの、、、今日は」

毎日空のように過ごしては

妄想して消えてはの繰り返し

なんだ、毎日は同じじゃないんじゃん

同じ毎日なんてないんだよ

今日はせっかく空は晴れていたのに。

「なんで、なんで、」

ベッドに籠りながら涙が枕元を濡らす。

その頃には次の日の12:00になっていた

Happy birthday 私。