琴平フィルさん遺族　株式会社太鼓判を訴訟へ

　今月十五日に死去した琴平フィルさんの遺族が三十一日、マスコミ各社に向けて、株式会社太鼓判を訴訟する意向であることをＦＡＸで公表した。

　遺族によると、琴平フィルさんは、株式会社太鼓判が「『善養寺真の太鼓判！』大賞」の大賞受賞取り消しを行ったことが直接的な原因となって自殺を決意したという。同社の社会的影響力を鑑みて、その責任を問う目的で訴訟に踏み切るに至ったと説明。また、インターネット上における琴平フィルさんに対する誹謗中傷についても、法的措置を検討中であるとしている。

　インターネット上の訴訟問題に詳しい弁護士で、越境大学客員教授の臼井正輝（うすい・しょうき）氏は、「インターネット上での誹謗中傷が原因で、生命的な危機を招くケースが増えてきている。インターネットを利用する人々の心身の保護という観点からすれば、こうした誹謗中傷に対する早急な厳罰化は免れないのではないか」と指摘している。

　琴平フィルさんについては、インターネット上で「『善養寺真の太鼓判！』大賞」の大賞受賞の是非について批判が殺到、受賞取り消しにまで至っていた。