第11話 攻略は対策で対応である。目立つライトユーザーの失敗。読む系企画者としてあなたに問いたい
以前も記しましたが私はWebで快適に過ごしたい勢です。
端的に言うと「宣伝したくない……」という実に面倒くさがりなライトユーザーになります。
でまあ結果的に「なんだ、宣伝しなくてもいいんだ」と、なろうに関しては理解しました。宣伝や活発な活動が必要なのはカクヨムなどSNS的な側面を持つ投稿サイトかもしれません。
交流のないSNSはSNSじゃない。
これがカクヨム攻略の難しいところですね。
さて、ミドルユーザー以上は普通に理解していることをライトユーザーは知りません。
その中の代表的なものの一つに「Webコンテンツ意識の欠如」が挙げられます。
その中に「ジャンル問題」が存在するわけです。
これは誰しもが通る道で結構難しい問題ですが、ちと長めに語ってみます。
ちなみにですが今から記すのは解決法ではありません。
すいません、緩く攻略と前に記しましたが、結局コンテンツ意識に集約されます。
サイト側の運営次第で対処法は変わるし、絶対的な解決法は「力業」レベル。大体こんな感じだろうという話と、よく見かける光景について語ります。
先に言いますが、なろうでもカクヨムでも圧倒的にライトユーザーのが多い。当たり前ですがライトユーザーが大半です。
ただ、力あるライトユーザーに私は問いたい。
そんな感じのちと長めな話です。
□ジャンルは幅広く当てはまってしまうもの
先日とあるユーザーさんがRT企画に参加されて、作品は中華ファンタジーでした。どちらかと言えば文芸系な作風で読ませる作品。こちらハイファンタジーで登録されていました。
私はここに違和感を覚えたのです。
一番は「上手いのに全然読者がついていない……俺はブクマと評価マックス。全部送るのに」という点です。
さて、困ったことに中華ファンタジーというジャンルは存在しません。
ハイファンタジーは架空の世界、異世界系、主に西洋系のイメージが強いですが、別に限定されているわけじゃない。
ローファンタジーは現実に即した架空の物語。
中華ファンタジーなんだからどちらでもいい感じです。
次の観点は作風です。いわゆるラノベ、なろう小説系ではない作品です。文芸系のジャンルにも当てはまる。
実は大抵の作品は複数の要素と顔を持っています。
この作品は純文学だ。
この作品は大衆文学だ。
この作品はラノベだ。
結構なんだって当てはまる。更に細分化されます。
別に芥川賞を獲った「コンビニ人間」が原因ではありません。「あれ直木賞系でもいいしもはやラノベだろ」と私なんかは思いましたが事実芥川賞を獲得しています。
記憶は曖昧ですが「ちょっとだけ笑える」という点で大衆よりと私は判断しました。
文芸系でラベリングしようがラノベで行こうが、売れるかは知りませんがたぶん通用します。まあ純文系だと珍しい作品ではあるのでしょう。
wiki貼っておきますねー。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%83%93%E3%83%8B%E4%BA%BA%E9%96%93
私の見解は小谷野敦さんの下位互換ぐらい。こちらAmazonに記された小谷野さんのレビュー。
https://www.amazon.co.jp/review/RHF5Q5GX0PXIY
まあ賛否両論でしょう。
で、ジャンル問題。
「文芸要素の強い作品に、ハイファンタジーに居場所はあるのだろうか?」
と、思ったのでつい「ジャンル間違えてません?」と言ってしまいました。これは言い切り過ぎです。あるでしょうたぶん。
ですがなろうカクヨムライトユーザー攻略班の性で、ジャンル変えた方が良さそう、と思ってしまったんです。
この観点から、
「文芸系のどれかならランキングに入れるかもしれない。そこで上位目指した方がたぶんWebで快適に過ごせる」
という実に勝手かつ率直な思いを抱くわけです。
だって作品に問題ないんだもの。
ところがですね、作者さん結構真に受けてしまって、
「ジャンル間違えてた。キャラクター達に申し訳ない」
とまで仰るわけです。私にではありません、自省的なもの。
違う違う違う違う!
なろう攻略するならジャンル変えた方がいいって意味です!
だってあなたRT企画に参加されてますよね?
それは読者が欲しいってことですよね?
だったらハイファンタジーみたいな魔境攻略はまず避けるべき!
と、思うわけですが、この方は積極的な交流はされていません。恐らく情報とか攻略とか頭にない。
はて、企画者としてどこまで踏み込むべきか。
考えた末、私に出来ることは恐らくない、という結論に至りました。
私とてライトユーザー。企画者として他の作品も待っています。書き手でもある。
積極的に交流する気がある人ならあーだこーだと話せますが、こればかりは仕方ありません。
作品に問題はなくとも「想定読者に届かないと伸びない」という作品は山ほどあります。
以前記しましたがWebコンテンツは基本伸びないですし、ビジネスとて同様。
ジャンルは世界観や設定、作風から選ぶものです。
ですが「ぶっちゃけ色々当てはまるから、それっぽいとこ探して放り込め」な世界です。実際皆さんそうされてますよね?
例えば私の「侯爵令嬢の華麗なる追放劇」はハイファンタジーで勝負してもよかったでしょう。ローファンタジーでも異世界系でも、恋愛系でも。ですが特に何も考えず推理文芸に放り込み、日間ランキング一位になりました。
ポイント稼ぐだけなら人気ジャンルのが良かったかしれません。
しかし結果論。推理文芸ジャンルはデイリー五桁、つまり一万以上のPVが普通に狙えるジャンルでした。PVほどポイントはつきませんが(笑)
で、今度はカクヨムから実に見事な作品が参加されました。
この方はタグが足りていません。
想定読者は味のある作品を求める人、という感じでした。ライトでノリの良い作品とは真逆。サクサク読めるけれど。
「ああこれ、カクヨムだとSNS的な活動でガンガン宣伝しないと辛いだろうな。めっちゃいいのに」
と、今でも思います。
どちらにせよ「流行り」「テンプレ」から外れた作品は、相当運がよくない限り、攻略しないと伸びないでしょう。
そもそもそこに想定読者はいるのか?
いるとして見つけてもらうのに何が出来る?
なろうカクヨム小説はWebコンテンツだぞ?
漫然とアップして多数の読者に読まれるのは、プロでも至難の業。
という観点をライトユーザーは意識しません。
書いたものを上げている状態です。
一応企画者として、露骨だったりさり気だったりアドバイスするわけですが、ライトユーザーは、
「真に受け過ぎたり」
「そこだけ変更したり」
と、対応が……。いや、別にいいんですけどね。自由に活動して。
ですがこうなると「率直な感想を言えない」という状態になります。
あなたの作品の責任を取れるのはあなただけ!
なんですが……。
□攻略は対策であり対応である
攻略は言い換えるなら「ビジネス対策」です。色々な、なんとか対策です。
防寒対策して……お願い、同じライトユーザーとして見ていられない……。
特に、力ある作品を書ける作者さんに対しては強く思うわけです。
それでもライトユーザーはライトユーザー。
たぶんどっかで創作活動をやめて、かつての私のような放置勢になるか「やっぱ対策しねえとな」となるでしょう。
力ある人なら、気がついたら公募からプロってルートもあるかもしれません。
最後に簡単なジャンル対策がないか考えてみましょう。
ない。
知らん、あなたの作品を(笑)
結局のところどの側面が強いか、という話。
想定読者に刺さるか否か。
後は数を求め激戦区で戦うか、言葉は悪いですが過疎ジャンルでむしろ数を稼ぐかって話です。
数書いてればジャンルに存在する読者さんが見えてくるとは思います。が、漫然とアップするだけではそれも気づけない。
ランキング作品読んでた方が参考になるかもしれませんが、創作と研究は別物です。
私自身、自分のランキングにしか興味ありません。
フォロワーさんがランキングに入れば素直に祝福しますよ?
私は誰にも祝われなくて、某熊エッセイさんの作者さんだけが祝福してくれました。お互い一位だったからかな……ありがとうございます(笑)
熊エッセイは月間一位ですから、これは凄いことです。
読む系RT企画をしていて、参加された方が別の作品でプロになり、接点ある人がプロになり、ただ「そうなんだ」と後から知りました。
放置していたので連絡すら気づかない始末です。
私もまたライトユーザー。
ただ一つ、読む系企画を行っているという点を除いて。
一つだけ言えるのは、面白い作品を書けば普通に跳ねます。
「一万ポイント欲しい! デイリー五桁でなきゃなろうを語るな!」
って考えで、そして成功法があるならその手のエッセイや創作論を読め。なぜここにいる、観察か(笑)
長くなったので文字数と話数、タグあらすじタイトルについてはまたいずれ。
私は永遠のライトユーザー。
研究? なんだそれは。書きたいものを書く。研究より自分を磨け。
ただそれだけでも、日間一位になれる。なろうなら大体80Pぐらいだ、人気ジャンルでないなら。今はアニメ化発表された作品が日に300ぐらい稼いでる(笑)
目標によるけど、なろうなら宣伝は正直やんなくていいレベル。
そこに読者はいる。
で、力あるあなたはどうすんの?
読む系企画者として、私は問いたい。
本当に長くなりました、お読みいただきありがとうございます。
なんか予定と変わってしまって申し訳ありません。
ではまた次回。
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