感情の記憶

空寝ひつじ

紙屑

真っ白なページを見て筆をとった。


つらつらと書かれた文字の羅列に頭痛がして、一字一字ちぎって捨てた。

ゴミの中で形成された文字は文となって溜まっていく。もう発見されることも無い、捨てられるだけの言葉達がなにか特別な意味を持った文になる気がした。


だけどそれは、見つけちゃいけない。

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