回復薬

あたまがいたいと彼女が言うから

薬を飲んでと促した

それはいやだと彼女は言うから

どうしてなんだいと問いかけた


頭の痛みは心の痛み

傷口のない傷が信号を発し

私に訴えかけてくる

私はそれを受け止めるべきだ

たとえ傷口がなかろうとも

それは傷だと認識すべきだ

これは私の戦いなのだ

目には目を 歯には歯を

心には心を

私に傷をつけたもの

許しはしない逃しはしない

地獄の果まで追い詰める


彼女は戦士のようだった

じゃあ尚更と僕は返した

万全の状態で、戦わないとね

彼女は薬を飲んだ

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