加湿器
加湿器の潤す空気の透明度
まるで浅瀬の淡い海水
海面はラブラドライトの輝面かな
ボトルメールが流れ着き
拙い字綺麗に並ぶラブレター
体育館裏部活の匂い
洗濯機回る制服青春の
残り香虚しく過ぎゆく季節
入社式での祝辞と礼儀
回すお茶渦を巻きては渋み濃く
抹茶スイーツは甘さ控えめ
珈琲の黒々とした色映える
黒点の持つ熱量フレア
魔法かな君のいる場所熱くなり
手と手が触れればそこは熱帯夜
扇風機冷風熱風掻き回し
そうして季節を巡らせてゆく
ストーブの重みは熱の温かさ
乾く空気と加湿器の水
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます