訃報
訃報を聞いては羨ましい、と思う。
なぜ私はそちら側になれなかったのかと。
不謹慎だと怒らないで。
何を言うかと笑わないで。
私の求める未来は昔から変わっていないのです。
救済ではない。それは現象。
絶望ではない。それは結果。
捏造ではない。それは羨望。
曖昧ではない。それは恋慕。
紐はあります。おまもりですから。
刃物は嫌です。痛いですから。
屋上に行きます。綺麗ですから。
そこに広がっているものは私にしか見えないのだ。
この景色は誰にも見えやしない。
私だけの情景。
私だけの世界。
私は今日も目を覚ます。
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