1章 大学1回生
俺の家庭的背景
俺、幸崎充(こうさきみつる)は、
我ながらいい子だったと思う。
自分で言うのもなんだが、
親から言われたことをちゃんとこなしてきたし、
学校でも多少トラブルはあったものの、
なんとかいい感じの進学校に進学できた。
地球統一政府に入りたい理由。
それは、地球統一政府に入れば、
両親の暮らしが保証されるからだ。
両親は、生まれつき、頭がおかしい。
もとい、コミュニケーション障害がある。
今は障害者差別解消法があるから、
ある程度、働くことはできているが、
そもそも誰に対しても両親とも怒る。
そもそも子育ての計算すらできていないようで、
大学にどれぐらいお金がかかるかわかっていないのに、
俺を産んだみたいだ。
俺だけじゃない。
弟や妹もいる。
コミュニケーションは多少、難があるが、
働けているみたいで、ほっとしている。
依然として、親を守るために、
地球統一政府に入りたいのだ。
しかし、結婚したい高校生です。
なんて言えば、ドン引きされることだろう。
公には今のところしないでおこう。
しかし、結婚することで、
地球統一政府からは加点されるが、
この国では高校生で結婚することは、
はしたないことだと思われている。
まずは、高級バイトをこなしつつ、
親密度も色んな人とあげておいた方が良さそうだ。
しかも、大学の授業料も免除されるようだ。
うちは貧困家庭だったから、
なんとしても大学の授業料免除はほしい。
大学に在学中に子どもを産めば、
授業料がタダになるんだから、
女の方も、相方を探している人がいるかもしれない。
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