サンタは虚空の宵の中

空寝ひつじ

サンタは虚空の宵の中

良い子と悪い子の区別がつかなくなった時、それは自身の崩壊と同じだった。

雪の中に埋まった天使と積もる雪上にのさばる悪魔。

わたし、別に、神とか、知りませんけど、?って貪欲に喰らいつく。期待しない。

恋とか、愛とか、あーうん。なんとなく知ってる。って、わたし、その感触は知らなかった。

無知

わたしたちの世界が恋とか愛とかだけで出来てなんて欲しくない。もっと、死ぬための何かで出来ている。生きている感覚、わたしがあまりにも長い時間の流れの一部だということを、死ぬことで、体感する。「大丈夫」を口走り、だれも知らないところで眠りたい。生きてゆきたい。

わたしはただ、朝起きて枕元にプレゼントがある喜びを、

また思い出したいだけなのだ。


メリークリスマス。

信じたいものを信じたい時だけ。

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