魔女がいっぱい

あさの

第1話 空飛ぶ魔女、ヘイリー

 僕がここにきたのは三日前。兄さんと二人暮らしの僕は、派遣会社からの依頼で村の外れの大きな屋敷にて住み込みで働くことになった。あ、僕の名前はウィル。お菓子が好きで、家事が得意。苦手なものは、うーん、お化けかな? 昨日からとりあえず掃除をしているけれど、誰もいないのかな?

 「ちょっと、そこどきなさーい!」

 大声と共に部屋のドアが開いて、現れたのはホウキに乗った女の子!?

「危なーい!」

 そのまま、天井を突き破って舞い上がる。庭から墜落音。様子を見に行ってみると、木に引っ掛かったボサボサ髪の女の子。

「見てないで、早く助けなさーい!」

 なんとか助けたけれどホウキは折れてしまっていた。

「あたしはヘイリー。八人の中で一番勇敢な魔女よ。ホウキ、直すの手伝ってよね。ところであんたは?」

 ああ兄さん。僕はとんでもないお屋敷に派遣されてしまったようです。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る