詩集・ティーンズ時系列

江葉内斗

祈り(第1回空色杯応募作品)

私は祈る

朝、カーテンを開けた時

隙間から差し込む

天国からの梯子

その温かさに

思わず手を合わせる


私は祈る

昼、道に飛び出してきた

サッカーボールを追いかける子供

友人とのあどけない交流

その清純さに

思わず手を合わせる


私は祈る

夜、冷たい風吹く堤防

街灯に照らされ

きらきらと光る川

その美しさに

思わず手を合わせる


私は祈る

日々、暖かいもの

清いもの、美しいものに

小さな天使を見つける

その神々しさに

思わず手を合わせる

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