静かな気持ち

@LIAR27

ざわざわ

胸がざわざわする

いつも仕事に臨む時はニュートラルに入った気持ちから仕事に対する繁忙状況でギアが入ったり落ち着いたりの繰り返しだ

この気持ちは何だろう

ずっと想って願ってしまう

君はいつでも誰かを待ち続ける

だけどカンタンには諦められずにいる

寂しい夜だけ連絡くれるのもわかってるから

悲しみやいろんな感情が掻き回していく

強い押し寄せる間はなく静かな愛が羽を伸ばして飛びたがっている

いつかの辛さで雑に押し込んだ箱にその羽は飛び出ていた


君が好きな人を想う時

僕は常に心には応援と辛さが湧き起こる

それは綺麗な濁りのない水と思いっきり濁った石油みたいなドロっとした感情の飛び出し


この気持ちに栓をしてくれるのは君しかいない

街中のクレープ屋

賑やかそうに栄えるラーメン屋

おしゃれに飾られたパステルカラーの飾り付け

どれを見ても君を思い出す

よくわからないけど

今この胸にある気持ちは確かに君に向く

街を行き交う人並みが奏でる無造作の中に僕は1人淡い恋心を抱いていた


寒空の下に君からのメッセージは僕の胸に響かせようなどしていないはずなのに


僕の心は常にコロコロ変わっていて

諦めちゃおうかと

叶わぬ夢なら捨てたほうが身軽かなとか

だけどその気持ちに素直になって常に進んでいってどこまで続くのかわからない

好きだよと言う気持ちが

どれだけ勇気がいることなのか

君を通してこの世界の一つの色を知った


たくさんの物語がある中でありふれた感情なのかもしれない

十人十色の淡い色彩に今僕は手を伸ばしてみようとする

だけど頼りなく放つメッセージは

ありがとうや返答は虚しく

だけどそれでも自分はいいと想ってしまった


君の横を歩いて

肩がぶつかること

つまらない話に点数がつけられて

あまりにも低い点数にもっと笑いをとりたくなる

売れない若手芸人のように笑いに貪欲になってしまうほど君を笑わせたいなんて


毛布の毛羽立つ様子は僕の心みたいだった

毛玉がたくさんついたところも

僕の擦り切れそうな心を写してるかのよう


どこにいたって考えてしまう一筋の光は

一向に消える事はなく僕を差していた

太陽が必ず登るように

僕は君を想ってしまう

どこかの誰かに触れられてることを想って

大人気なくギュッとしてしまう口元と心の奥

頭でそんなことくらい大したことないと思うけど

本当はこの腕(かいな)に抱きしめて温もりを感じたいと願ってしまう

メッセージができているだけでも幸せなことに留まらず

幸せを願う、君を欲しがる僕はものすごい足取りで進んでいく


人からもらったメッセージを読み返したって何もならないし何にも想った事はなかったのに

君からもらったメッセージの数々で捻くれた僕は優しい気持ちになれてしまう

炎の魔法の様に固まった氷を溶かしてくれるそのスマートさ

誰より愛おしい

誰よりも憎たらしい

そんな感情感じたことがなかった


静かに僕はこの気持ちを何食わぬ顔でぐるぐると回しこの世界はぐるぐると目まぐるしく回っていき

今日も君と繋がる空を見上げて想う

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