オリジン ーエコとエゴの狭間でー
七熊レン
プロローグ「レイジン」
「君。
早朝、二人だけの教室で。
それだけ言い残し。
さっさと、教室を
残された男子高生、
「……『エコ』って。
……
……感想とかじゃ、ないのかよぉ……」
彼の机では、自分達を
今まで誰にも明かさずにいた、自分の趣味。
書きかけの
ここから始まる、恐ろしそうな何かを。
彼の予感は、当たらずとも遠からず。
この日、
彼の人生は、大きく分岐したのだった。
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