Majority of Minority

魔女や魔術と大衆文化

これは歴史上切っても切れない縁がある。

そもそも他人と違った言動をするだけで異端者扱いされていた…昔はそれが常識だったのである。


100年ちょっと前…精神分析や心理研究に粉骨砕身し、悩み抜いた末、自身も精神疾患を患ってしまった学者達がいた。

時期同じくして…美しく化粧を施し、きらびやかな衣装で歌い踊る男性達は、激しい差別を受け異を唱えられていた。

現代に至っては…前者も後者も一般化し、ドラッグクイーンや乙男、フェミニストなど女性的な男性を表す言葉、加えてメンヘラや地雷系といった精神作用もファッショナブルな言葉へと変貌を遂げた。


昔のマイノリティが、マジョリティへと成り変わり、更にそれが浸透する。

…それはあっという間。

現在では、如何にも奇抜な姿をした「魔術や魔女」を代表するようなファッションが好感を持たれ普及している。

それこそ、文化においては殊更…芸術分野はグラフィックやアニメーションに特化し、映像や科学技術による「魔法」は大衆のニーズを満たし、それを上回りつつある。


ファッションもライフスタイルも「無難」と言われていたものが、今後マイノリティへと変貌するのだろうか。

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