惚れっぽい宮本君★と飽きっぽい宮本さん✨

たから聖

第1話 惚れっぽい宮本君と飽きっぽい宮本さん


小学校4年に席替えした時に……

そう、初めましてな2人は運命を

感じるのであった。


『お前……宮本?』

『あんたも?宮本?』


2人は結婚でもしてるのぉ?!と

クラス中から囃し立てられる始末……。



『よぉよぉ〜夜はお盛んですなぁ〜ギャハハ。』

俺が……吉田を小突く。


少しだけ照れながらも。案外悪い気はしなかった。


何故なら、

宮本さんは絵に描いた様なクラスでは、マドンナ的存在だったからだ。



それに着けても宮本君は、

余りパッとしない見た目だが……


美少女の男を選ぶ基準とは??

一体なんぞや…!




気がつくと、宮本さんは宮本君のそばを離れない。

クラス中でも、『宮本夫妻』と

からかわれる始末…。



惚れっぽい宮本君は

美しい天使の様な見た目の宮本さんに対して

淡い恋心を抱きつつあった。



そんな時……宮本さんはある日



『はぁ〜ぁ、何か飽きちゃった』

と、唐突にオレに話してきた。


疑問に思う小学校4年、多感なオレは……


ベタベタくっついて来ていた宮本さんに


~飽きたから~の一言で、、、

クラス中から笑われ者へ転身してしまったのだ。



宮本さんに話しかければ……

『宮本が妻に土下座するのかよ?』とはやし立てられ。


『宮本君、あっち行って、なんか嫌い。』


と当の本人からは何きっかけで

嫌われたのさえ分からずに。



オレはひたすら、陸上部に入り

悔しさをバネに練習に精を出していた。



そして……最悪な事に。。。



宮本さんが…俺を小悪魔の如く

もてあそぶ日々が幕を開けたのだった。

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