生き残るため

「最初はハンマーだった。両親は凄く葛藤かっとうして泣いていたよ」


 つらい立ちを彼女は爽やかに話す。


「それでも幼い頃に使い方を教えてくれて、本当に感謝している──」


 物音に振り返り、銃声が鳴り響いた。彼女は向き直り、また武器の手入れを続ける。世界を埋め尽くすゾンビの脅威は、いつ去るのだろう。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る