力の差は歴然

 青年は命を賭け、強敵に挑む。


「お前の恋人は俺が殺した。最期の悲鳴は良かったぞ」


「貴様ァッ──」


 青年は怒りで覚醒する。


「やはりな。これで面白くなる」


「何? 今のは芝居か」


「事実だが」


「許さんッ──」


 青年にもっと後で目覚めるはずの伝説の力が発現。


「おい待て、今そこまでなるのは反則だぞ!」

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