良き隣人
「我々は良き隣人であろう」
奴らは揃いも揃って余裕の笑みだ。
「隣人だなんて。私たちは家族のようなものじゃないですか」
こちらも心の内を読まれぬように和かに返してみせる。
「また近々今後の関係について話そうじゃないか」
水星と金星の軍勢を一晩で壊滅させた月の使者は、月の裏側へと飛び立った。
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