良き隣人

「我々は良き隣人であろう」


 奴らは揃いも揃って余裕の笑みだ。


「隣人だなんて。私たちは家族のようなものじゃないですか」


 こちらも心の内を読まれぬように和かに返してみせる。


「また近々今後の関係について話そうじゃないか」


 水星と金星の軍勢を一晩で壊滅させた月の使者は、月の裏側へと飛び立った。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る