故郷に良く似ている

「こんにちは。初めまして、我々は宇宙人です」


 庭を手入れしていると、灌木かんぼくの向こうからひょっこりと顔を出した小男の一人が、そんな事を言う。


「宇宙人? 超能力でも見せてくれるのかね」


「いえ、そういうのは……。しかし良い庭だ。故郷を思い出します」


「おたくらの星か」


「ええ。地球と言うんです」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る