眩しかったあの頃

 夏に出来た友達は、年上でいつも木に登り「ここまで来られないだろ」と眩しく笑った。でも秋になると都会へ引っ越して行き、会えなくなった。

 あれから十数年。都会の企業に就職すると、そこの上司があの友達だった。ただすぐには気付けなかった。「何でここに来たんだ」と言う彼の目には光が無かった。

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