あちらを立てればこちらが立たぬ

 AIの絵は進化を続け、一切欠点のない写真そのものとなった。

 困ったカメラメーカーは、敢えて欠点のあるカメラを作った。指が増えたり、あらぬところから腕が生えたり、背景に人が写り込んだ写真が撮れるという具合だ。

 ところが更に困ったのが、心霊写真を普通の写真だと思われてしまう幽霊達だった。

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