希望は尽きない

 人間の希望を食べる怪物が現れた。次々と希望を食べて、怪物の腹は大きくなった。人々の希望を一身に背負い立ち向かった勇者は、丸ごと飲み込まれた。

 人々が希望を失いかけた時、誰かが歌を口ずさんだ。一人、また一人と歌い出すと、怪物の腹がみるみる膨れ上がり、破裂した。

 それは、希望の歌だった。

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