静観

 星が産まれて、最初に出た芽は巨木となって、ぐんぐん枝を伸ばし星を包んだ。そこに様々な実が生り、それは雲で、それは山で、または植物で動物だった。星が生き物で溢れると、木もまた大きくなった。ある時生き物は、住むには邪魔だと、巨木を切り倒した。枝葉は腐り水を濁し、樹幹は燃え空を塞いだ。

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