雲の上の存在

 とんだイタズラ坊主に育ってしまった。よりにもよってうちの子が。

 幼い頃はとても良い子だったんだ。それが六つになって、ボチボチ家業を継ぐことを意識してもらおうと色々教え始めたら面白がってしまって。

「こら、もう止めなさい! 下でみんな困っているでしょう! 雨だけじゃなくて陽も当てなさい!」

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