相応しい男
いつもの道から見える窓には、いつも夜空を見上げる綺麗なお姉さんがいた。声を掛けたいけれど、自分にその資格はない。でもある日、もう少し近くで見ようとして気付いてしまった。お姉さんは夜空を見上げていなかった。窓際で首を吊っていたのだ。嬉しかった。
「こっちの世界の住人なら声掛けちゃお」
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