落語家志望4

 噺家に弟子が二人ついた。片方は風来坊。もう片方は妻子持ち。どちらも努力を惜しまず何年も何年も修行を重ねて、漸く人様の前で落語を披露する時が来た。しかし二人共てんでウケやしない。風来坊は努力が無駄になったと怒ったが、妻子持ちは動じない。なぜだか聞くと男は「私はカテイを大事にします」

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