地図にはない

　私は旅人。

　地図には載っていない幻の島があると聞き船を出した。数日経った頃、件の島があると思われる海域に着いた。そこはあまりにも荒々しく、船は今にも粉々になりそうだったが、一際大きな波を乗り越えた時、その島が現れた。

　私は満足だ。それが、ただ海面から顔を出す岩の先端であったとしても。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう！

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。（ログインが必要です）

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録（無料）

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る