死神との一年

「お前の命もあと五分だ」

 私は事故に遭い、意識が戻らないまま一年が過ぎた。あの日から、隣には常に死神が立ち、私に残り時間を告げる。

「あと五分……これでやっと貴方に触れられる」

 身寄りのない私にとって、死神はやがて心の支えになった。

「ああ。これからは永遠に一緒だ」

 それは死神にとっても。

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